10.夏の終りに
作詞:矢沢透
作曲:矢沢透
弱くなった夏の陽が傾く頃
わずかばかりの荷物を手にとって
君が住みたいといつも言ってた
緑の多いこの街に来た
時を共にして想い出をつみ
重ねた日の暮しを君に残して
草の上に寝ころび空を見てると
この出来事がとても小さく見える
こんなにも深い悲しみでさえ
やがては時の中、沈み流れる
どれほどに深い悲しみがあれば
時は流れを止めるというのだろう
真新らしいペンキの匂いがしてる
荷物のほかは何もないこの部屋で
君といた頃と同じように
あわただしい日々が始まるのでしょう
黄昏が広がり涼しく風が吹き
ぬける秋の吐息はもうすぐそこまで
|